メールの開封率を上げる方法

メール集客を増やすための4つのコツとは

少しの対策で、メールは開封されるようになる!

低コストで手軽に始められるメルマガ・メールマーケティングですが、開封率に伸び悩んでいる方も多いかと思います。
開封率の平均は約20%前後などと言われていますので、まずはここを目指して、メールを開いてもらうための方法をご紹介します。

4つのアプローチ

結論、以下の対策を行うことでメールの開封率は上がります。それぞれ解説していきます。

  • 到達率を上げる
  • 配信タイミングの最適化
  • 件名のテクニックを理解する
  • 長期的な信頼を獲得する

到達率を上げる

そもそも、メールはお客様に届いていますか?
まずは皆様に正常にメールを受信してもらうことが、開封率を上げる大切な対策の一つです。


メール開封のまで流れ

メールが開封されるまでの流れを記載した以下の3番や5番などで、受信者側がメールを自動的に弾いている可能性があります。

  1. 01担当者がメールソフトからメールを送信
  2. 02送信元のメールサーバを経由して、受信先のメールサーバへメールのデータを送信
  3. 03受信されたメールは、各会社のフィルタリング設定やウイルスチェックの検査を受ける
  4. 04検査に問題がないメールは、各メールアドレスの受信ボックスに振り分けられる
  5. 05各パソコンのメールソフト側で設定されているフィルタリングで、メールフォルダに振り分ける
  6. 06受信者が、多くのメールの中から件名やプレビューを見て開封する

届きやすくするには?

メール受信用のサーバは、各社で異なる運用ポリシーやセキュリティポリシーが定められており、多種多様な応答をします。つまり、受信サーバに好かれるようにメールを配信してあげることが、メールマーケティングの第一歩になります。

メールの配信エンジンはどこで管理されていますか?最近はクラウドサービスが充実し始めたこともあり、Google Appsのような外部サービスや、トライコーンが提供するようなASPサービスで配信されているのではないでしょうか。

ASPサービスのような"第三者のメールサーバ"が代わりに配信する場合、受信サーバ側からスパム業者と間違えられることがあります。どれだけ有用なコンテンツを送っても送り元の詐称だと認識されてしまっては元も子もありません。

そこで、スパムメールに間違われないために必要な対策について、2つご紹介します。

SPFレコード(Sender Policy Framework)

送信ドメイン認証SPFレコードとは、そのメールが正当なメールサーバから送信されたものかを認証する技術です。
メールを送信するサーバの情報をDNSサーバ上で公開し、"送信されたメールのドメイン名"と"DNSサーバのSPFレコード"との整合性を受信サーバ側で確認します。これにより、正当なメールサーバから送信されたメールと「なりすましメール」とを判別することが可能となります。
設定するには、"送信されたメールのドメインと実際にメールを送信するIPアドレスの整合性"を、お客様のドメインを管理しているDNSサーバのSPFレコードに記述していただく必要があります。

DKIM(DomainKeys Identified Mail)

送信ドメイン認証「DKIM」とは、メールの送信ドメインが正当なものであることを電子署名技術によって証明する認証方法です。
送信元の詐称のみならず、メール本文の改ざんも検知できる技術です。これは送信側がメール送信時にDKIM署名を付与し、受信側がそのDKIMの署名内容を検証することで機能します。



配信タイミングの最適化

消費者の日常に寄り添うことが大切です

受信者がメールを開きやすいタイミングを狙って配信することが大切です。狙い目は、パソコンやスマホを開いている時、かつ、忙しくない時間帯だと考えられます。

例えばBtoB向けのメルマガの場合、主な受信者はビジネスマンです。そのため、通勤時間やお昼休憩前後の時間帯を狙って配信すると、開封率が高くなりやすいです。ただ、土日に配信すると開封率は下がる傾向にあります。
逆に、BtoCの場合はそうとも限りません。主婦向けであれば家事が落ち着く時間、学生向けであれば部活やアルバイトが終わる時間を狙いましょう。

このように、ターゲットによって狙い目が大きく変動しますので、まずはメルマガに登録しているユーザーの生活スタイルを調査することが大切です。ユーザの行動を知るには「アンケート集計」や、「HTMLメールを送信して開封時間を計測する」方法などがあります。また、ABテスト(同じ文面を異なるタイミングで配信して効果の比較をする)を繰り返すことで、少しずつ生活スタイルが見えてきます。

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件名のテクニックを理解する

件名も開封率に大きく影響します。というのも、多くの人はメール一覧に表示されている件名を見てから、興味のあるものだけ中身を確認する傾向にあるからです。そのため、以下のような工夫をすると良いでしょう。

  • 件名だけでユーザーが内容をイメージできるようにする。
  • メール受信一覧で表示される件名は15文字程度。その中で簡潔に要件を伝える。
  • 興味を引くようなキーワードを入れる。(例えば「もうすぐ終了」や「メルマガ限定」といった文言)

件名のコツに関する詳細は、こちらの記事へ
>>メルマガに効果的なタイトルとは?開封率を高めるタイトルの付け方

ただ、業種やターゲットによって傾向が違うため、これらのテクニックを駆使するだけでは限界があります。件名の精度を高めるには、こちらもABテスト(同じ文面を異なる件名で配信して効果の比較をする)を繰り返すことで、少しずつ傾向値を割り出すと良いでしょう。

長期的な信頼を獲得する

たった1度の「営業メール」で煙たがられ、メールマーケティングが台無しになることもあります。受信者にとって嬉しいメールを地道に配信することで、少しずつ信頼を獲得することができ、少しずつ開封・クリック率なども上がっていきます。そのための手段を3つご紹介します。

有益な情報を提供する

顧客目線でアプローチすることが大切です

メールの受信者にとって利益のあるお知らせを送らないと、メルマガは次第に読まれなくなっていきます。そのためにまずは、ユーザーが求める内容を分析して汲み取りましょう。価値ある情報を詳しく記載して配信することで、ユーザーにとって有益な情報源として認められます。

具体的なコンテンツ(配信内容)としては、メルマガだけで得られるおトクな情報や新着情報、クーポン、コアなファンが食いつきそうな記事などを配信すると良いでしょう。

お客様ごとに文面を分ける

消費者が自分の知りたい情報を簡単に手に入れられるようになった今、万人に同じ情報を一斉配信しても効果を出しづらいです。
例えば、女性向けの化粧品を男性にメールで周知しても、クリック率は低く、配信停止の割合が高いでしょう。

逆に、本人の特性に合わせて興味を持ちそうな文面を送ることで、配信停止を希望する人が減り、文面内のURLクリック率が上がります。
お客様の性別や年代、業種、関係性などによって配信する文面を分けましょう。(いわゆる「セグメントを切る」という手法です)

このように、簡単に条件を絞って情報配信できるのもメールマーケティングの強みです。
また、基本的にメール配信システムには、文面内に配信対象者の氏名を差し込む機能が備わっているので、ぜひ活用して効果を高めましょう。


HTMLメールを送る

ブランディングのためにも、PCやスマホ、タブレットに最適化されたメールを送りましょう

画像は具体的な情報を瞬時に伝えることができるため、HTMLメールはテキストメールと比べて訴求力が高い傾向にあります。
それだけでなく、HTMLメールでは開封率を計測でき、効果測定に役立てることが可能です。(テキストメールは仕様上、メールの開封履歴を計測できません)

HTMLメールの作り方に関する記事はこちら
>>HTMLメールの作り方とは?作成の基本から応用的なテクニックまでご紹介

可能ならレスポンシブ対応(パソコンとスマートフォンの両方に最適化された)HTMLメールが望ましいですが、通常のWeb制作とは異なる専門技術が必要となります。自社内での制作が難しい場合は、トライコーンのレスポンシブHTMLメールの制作代行サービスを検討してみてください。

※メールのクリック率は平均約3%前後などと言われており、0.1%上げるのにも一苦労です。そんな中、化粧品会社のテキストメールを、内容はそのままトライコーンがHTMLメールに作り直し、クリック率が4.5%上がったという実績があります。


まとめ

顧客目線が第一!

ターゲットの生活スタイルや考え方、メールの受信設定など、様々な配慮をすることがメールマーケティングの成功方法です。
そのためには、エラー/開封/クリックの取得ができ、認証の設定も可能なサービスを選ぶと良いでしょう。

メールマーケティング事業の老舗であるトライコーンは、効果測定や情報収集が可能なSalesforce連動型のサービスを提供していますので、是非その詳細も見てみてください